当院における新型コロナウイルス感染者数の推移報告

こんにちは。横須賀市で外来診療、訪問診療をしております久里浜横井クリニックです。

当院では、新型コロナウイルス感染症の流行に対し、2020年10月から発熱外来を行っており、多くの発熱患者さんの診療にあたってきました。

発熱外来における新型コロナウイルス感染者数の推移報告

今回、当院で実施しました2020年10月から2024年8月までの当院発熱外来における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者数および検査陽性率の記録をご報告いたします。以下のグラフに示される通り、感染者数および陽性率は推移しており、各期間における全国の感染状況の変化と比較して検証しました。

2021年:第5波の影響

2021年8月から9月にかけて、全国的に「第5波」と呼ばれるデルタ株による大規模な感染拡大が発生しました。この時期には全国で1日あたりの感染者数が2万人を超える日もあり、当院においても、感染者数が見られるようになり、陽性率が80%を超える月がありました。

2022年:第6波と第7波

2022年に入り、オミクロン株の影響で全国的に「第6波」および「第7波」が発生しました。この波の特徴として、重症化率はデルタ株ほど高くない一方、感染力が高かったため、感染者数は過去の波を大きく上回りました。この傾向は当院にも反映されており、2022年の夏と冬に感染者数の増加が見られました。

2023年~2024年:減少と増加の繰り返し

2023年春頃に、全国的に感染者数が再び減少する時期がありましたが、2023年夏から急激な増加を示しました。秋に一旦減少を見せましたが、2023年冬には再度増加を示しました。この二峰性(夏と冬にピークがある)の特徴は全国的に2024年も現時点まで同様であり、この夏も全国的な増加が見られ、当院でも同様に陽性者数が急増しました。2024年8月の陽性者数の大幅な増加は、全国的な感染の増加と一致しており、再び感染対策が重要視される時期であることが示されています。

まとめ

久里浜横井クリニックの陽性者数と陽性率の推移は、全国的な感染状況の波とおおむね一致していました。特に感染のピークが夏と冬にみられる二峰性であることも一致していることから、この二峰性のピークは新型コロナウイルス感染症の特徴と考えらます。

現在、新型コロナウイルスの感染症は一時期より緩和しつつありますが、また12月から1月ころには再流行が予測されます。ワクチン接種を希望される方、とくに重症化リスクの高い、基礎疾患を有する高齢者の方は流行前の秋や春頃の接種がより望ましいと思われます。

当院では引き続き、感染・流行状況を把握し、適切な診療をはじめ、ワクチン接種のご相談などにも対応いたしますので、気になる方はお気軽にお尋ねください。