秋の花粉症と呼吸器ケア

こんにちは。横須賀市 内科のクリニック、久里浜横井クリニックです。
涼しくなってきて、過ごしやすい季節になりましたが、秋の花粉症に悩まされる方も少なくないのではないでしょうか?実は秋にも花粉症の原因となる植物が多く存在し、特に呼吸器系の病気を持つ方や高齢者は注意が必要です。今回は、秋の花粉症と呼吸器ケアについて詳しくお伝えします。

秋の花粉症の原因

秋に発症する花粉症の主な原因は、「ブタクサ」「ヨモギ」「カナムグラ」などの雑草です。これらは夏の終わりから秋にかけて花粉を飛ばし、アレルギー症状を引き起こします。春のスギ花粉ほどは知られていませんが、秋の花粉症も同様に、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、さらには喘息の悪化などを引き起こします。

呼吸器への影響

秋の花粉は、呼吸器にも影響を与えます。特に以下のような方々は注意が必要です。

  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)や喘息を持つ方: 花粉や空気中の微粒子が気道に入り、炎症を悪化させ、症状を悪化させる可能性があります。
  • 高齢者: 免疫力が低下している場合、花粉によるアレルギー反応や呼吸器感染症が悪化しやすくなります。
  • 在宅療養中の方: 外出が少なくても、窓を開けることで花粉が室内に侵入することがあるため、屋内でも花粉症対策が重要です。

呼吸器ケアのポイント

秋の花粉症や呼吸器疾患の予防・ケアには、次のような対策が効果的です。

  1. 空気清浄機の活用 室内に侵入する花粉や微粒子を減らすために、空気清浄機の利用をおすすめします。特にHEPAフィルター搭載のものは効果的です。
  2. 定期的な換気と清掃 花粉の多い日は窓を閉めることが大切ですが、室内の空気がこもると別の健康問題が発生する可能性もあります。短時間の換気と、室内の掃除をこまめに行いましょう。
  3. マスクの着用 外出時には必ずマスクを着用し、花粉を吸い込まないようにしましょう。また、帰宅後は洋服や髪に付着した花粉を払ってから室内に入ることも重要です。
  4. 医療機関での相談 花粉症や喘息などの症状がひどくなる前に、医療機関で適切な治療や薬を処方してもらうことが大切です。当クリニックでも訪問診療の際に、呼吸器ケアの相談や薬の調整を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

秋の花粉症は春ほど目立たないかもしれませんが、呼吸器に影響を与えるリスクがあります。特に高齢者や在宅療養中の方は、適切なケアを行うことで、花粉症や喘息の悪化を防ぐことができます。ご自身やご家族の健康を守るために、定期的なチェックと適切な対策を心掛けてください。