冬の乾燥対策と肌トラブル予防法
こんにちは。横須賀市の内科・訪問診療の久里浜横井クリニックです。
11月に入り、空気の乾燥が一層強まってきました。この時期は肌が乾燥しやすく、かゆみや赤みなどのトラブルを起こす方が増えます。特に高齢者や病気療養中の方にとって、乾燥による肌トラブルは感染症のリスクも高めるため、注意が必要です。今回は、乾燥対策と肌トラブル予防法についてご紹介します。
乾燥が肌に与える影響
冬の乾燥した空気は、肌の水分を奪いやすく、バリア機能を低下させます。これにより、以下のような症状が起こりやすくなります:
- 肌のかゆみや赤み
- ひび割れや皮むけ
- しわやたるみの増加
特に高齢者は皮脂分泌が減り、乾燥が進みやすいため、かゆみや細菌感染(たとえば、皮膚炎)が起きやすくなります。乾燥による肌トラブルは、早めの対策が大切です。
乾燥対策と肌トラブルの予防方法
以下の方法を取り入れることで、冬の乾燥対策と肌トラブル予防ができます。
- 保湿剤の使用
- 洗顔や入浴後は肌が乾燥しやすい状態です。ローションやクリームなどの保湿剤で、しっかりと水分を閉じ込めましょう。特に高齢者や敏感肌の方は、刺激の少ない保湿剤を選ぶとよいです。
- 加湿器の使用
- 室内の湿度が低くなると、肌の乾燥が進みます。加湿器を使用して、室内の湿度を50~60%に保つことが推奨されます。適度な湿度は、風邪やインフルエンザの予防にも効果的です。
- 入浴方法の工夫
- 熱いお湯は肌の潤いを奪いやすいため、ぬるま湯(38〜40℃)での入浴が肌に優しいです。また、長時間の入浴は避け、入浴後にはすぐに保湿を行いましょう。
- 食事と水分補給
- ビタミンA、ビタミンE、オメガ3脂肪酸など、肌の健康を保つ栄養素を含む食品を積極的に摂りましょう。水分も意識してこまめに補給することで、内側からの乾燥予防ができます。
- 衣類の選び方
- 冬場は肌が敏感になりやすいため、チクチクしない柔らかい素材の衣類がおすすめです。肌に直接触れる下着やインナーは、綿素材など刺激の少ないものを選ぶと、かゆみ予防に効果的です。
乾燥肌のトラブルを抱えている方へ
乾燥がひどくなると、かゆみが増し、掻きむしることでさらに悪化してしまうこともあります。特に持病をお持ちの方や高齢者の方で、乾燥による肌トラブルが改善しない場合は、医師による診察をおすすめします。