マイコプラズマ肺炎の症状と対策について
こんにちは。久里浜の内科、訪問診療の久里浜横井クリニックです。
最近、マイコプラズマ肺炎の患者さんが増加しています。この病気は特に秋から冬にかけて流行しやすく、子どもから大人まで誰でもかかる可能性があります。今回は、マイコプラズマ肺炎の特徴や症状、予防法について解説します。
マイコプラズマ肺炎とは?
マイコプラズマ肺炎は、「マイコプラズマ」という細菌によって引き起こされる肺炎です。細菌性肺炎の一種ですが、ウイルス性肺炎や一般的な細菌性肺炎とは異なる特徴があります。
- 主な感染経路: 飛沫感染(咳やくしゃみを介して)
- 感染しやすい人: 子どもや若い世代に多いが、大人にも感染する
- 流行の時期: 秋から冬にかけて
主な症状
マイコプラズマ肺炎は、以下のような特徴的な症状を伴います:
- 長引く乾いた咳
- 数週間続くことがあり、夜間に悪化することもあります。
- 発熱
- 高熱が出る場合もありますが、微熱にとどまることもあります。
- 喉の痛み
- 風邪に似た症状が初期に現れることが多いです。
- 全身の倦怠感や頭痛
- 体全体がだるいと感じることがあります。
診断と治療
マイコプラズマ肺炎の診断には、以下の方法を用います:
- 医師による問診と診察
- 血液検査や胸部X線撮影(必要に応じて)
治療では、**抗生物質(マクロライド系やテトラサイクリン系)**を使用します。ウイルスではないため、抗ウイルス薬は効果がありません。また、症状が軽い場合は自然治癒することもありますが、早期診断と適切な治療が重要です。
予防方法
マイコプラズマ肺炎は予防が可能な病気です。以下のポイントを押さえてください:
- 手洗い・うがいを徹底
- 手指を清潔に保ち、外出後や食事前に必ず手洗いを行いましょう。
- 咳エチケットの実践
- 咳やくしゃみをするときは、マスクやティッシュ、肘の内側で口を覆いましょう。
- 混雑する場所を避ける
- 人が多い場所では、感染リスクが高まるため注意が必要です。
- 体調管理
- 十分な睡眠と栄養を取ることで、免疫力を高めましょう。
感染が疑われたら
咳が長引く、または熱が続く場合は、早めに医療機関を受診してください。特に小さなお子さまや高齢者、持病のある方は重症化するリスクがあるため、迅速な対応が重要です。
最後に
マイコプラズマ肺炎は正しい予防法と早期治療で、症状を軽減し、周囲への感染を防ぐことができます。当院では、咳や発熱、長引く風邪症状に対して、迅速に診断し適切な治療を行っています。ご心配な症状がある場合は、ぜひご相談ください。