クリニックへ通勤する途中、京急久里浜駅で先生と中学生が朝早くから並んでいる姿を見かけました。 「これから願書を提出しに行くのかな」と思いながら、年が明けたばかりのはずなのに、もう受験の季節なのだと、時の流れの早さをしみじみ感じます。 受験直前期は、学習面の追い込みと同時に、体調管理がとても重要な時期です。 この時期に特に気をつけたいのが、家庭内感染による体調不良です。 外出時には注意していても、家庭内での接触をきっかけに感染が広がってしまうことは少なくありません。 大切なのは、完璧な感染対策を目指すことではなく、無理なく続けられる対策を家庭内で習慣にすることです。

家庭内感染を防ぐための現実的対策

1.玄関を「感染対策のスタート地点」にする 外から持ち込むウイルスを減らすため、帰宅時の行動をシンプルに整えましょう。 ・帰宅後の手洗い・うがい ・上着の着替え ・スマートフォンのアルコール清拭 ▶「部屋に入る前に済ませる」動線をつくることが、続けやすさのポイントです。   2.家族全員の体調管理意識を共有する 受験生本人だけでなく、家族全員が体調管理を意識することが大切です。 ・喉の違和感や微熱、だるさがある場合はマスクを着用 ・体調がすぐれないときは、受験生との距離を少し取る ・必要に応じて、食事時間や席をずらす ▶無理をして普段通りに過ごすよりも、早めに休むことが家庭内感染予防につながります。   3.換気は「こもったと感じたら」で十分 寒い季節でも、頻繁な換気を無理に行う必要はありません。 ・空気がこもっていると感じたときに、短時間の換気 ・1〜2分程度でも、空気の入れ替えには効果があります ▶「回数」よりも「無理なく続けること」を大切にしましょう。   4.室内の乾燥対策も意識する 冬場は空気が乾燥し、喉や鼻の粘膜が弱くなりやすい時期です。 ・加湿器を使用する ・洗濯物を室内に干す など、室内の湿度を保つ工夫も、体調管理の一助になります。   5.受験生本人の免疫力を保つ生活 感染対策と同時に、体調を崩しにくい生活習慣が重要です。 ・十分な睡眠 ・規則正しい食事 ・入浴による体温維持 ・精神的ストレスの軽減 ▶「無理をさせないこと」も立派な感染対策です。

家庭に備えておくと良いもの(具体例)

  衛生用品 ・アルコール消毒液(玄関・洗面所・居室用) ・アルコールシート(スマートフォン・ドアノブ用) ・不織布マスク(家族全員分・多めに) ・使い捨て手袋(看病・清掃時)   体調管理用品 ・体温計 ・解熱鎮痛剤(年齢・体重に適したもの) ・のどスプレー・トローチ ・可能であればパルスオキシメーター   生活備品 ・個包装飲料水 ・ゼリー飲料・レトルト食品 ・レンジ対応のお粥・スープ ・使い捨て食器 ▶体調不良時に外出せずに対応できる備えが重要です。

受験期の体調管理は「家庭全体で支えること」から

受験生本人の努力だけでは、防ぎきれないリスクもあります。 だからこそ、・無理をしない ・続けられる対策を選ぶ ・家族全員で守る意識を持つ この積み重ねが、最も現実的で効果的な感染対策となります。 受験期を安心して乗り越えるために、 家庭全体での体調管理体制づくりを意識していきましょう。